浮気調査

不貞行為の証拠とは?有利になる要件と集め方のポイント

不貞行為の証拠とは?有利になる要件と集め方のポイント

不貞行為の証拠は何がある?

慰謝料請求に有効なポイントは?

不貞行為を立証し、離婚や慰謝料請求の手続きを滞りなく進めていくためには、不貞行為の証拠を出すタイミングが重要になります。

不貞行為の証拠として認められやすいのは、肉体関係があったことがわかる写真や映像です。

その他には、相手が不貞行為を認めた内容の音声データや、クレジットカードの利用明細も証拠となりえます。

当記事では不貞行為の証拠を出すタイミングがなぜ重要なのか、その理由やパターン別の最適な方法・注意点をわかりやすく解説していきます。

不倫でお悩みの方や、慰謝料請求を考えている方は、是非参考にしてみてください。

この記事でわかること
  1. 不貞行為とは配偶者以外と肉体関係を持つこと
  2. 不貞行為の証拠となるもの
  3. 不貞行為の証拠を収集する際のポイント
  4. 不貞行為の証拠を出すタイミングは証拠が揃った後
  5. 不貞行為の証拠を出しても相手が認めない場合

不貞行為とは配偶者以外と肉体関係を持つこと

法律における「不貞行為」とは、配偶者以外の異性と肉体関係を持つことを指します。

これは、民法770条1項1号において離婚事由の一つとされており、不貞行為が発覚した場合、離婚請求や慰謝料請求の対象となる可能性があります。
参考:民法 | e-Gov 法令検索

ただし、単なる食事やデート、LINEでのやり取りなどだけでは、不貞行為とは認められません。

裁判では、肉体関係があったことを証明する証拠(ホテルの領収書、親密な写真、探偵の調査報告書など)が重要とされます。

また、不貞行為は法律上「婚姻関係の破綻を招く行為」として扱われ、相手の配偶者に精神的苦痛を与えるものと考えられています。

不貞行為と認められやすい例

不貞行為と認められるには、配偶者以外の異性と肉体関係を持ったことが証明される必要があります

裁判や慰謝料請求の場面では、以下のようなケースが不貞行為と認定されやすいとされています。

  1. ラブホテルや異性の自宅に宿泊した記録がある(ホテルの領収書・出入りの写真)
  2. 肉体関係を示唆するLINEやメールのやり取りがある(「昨夜は楽しかったね」など)
  3. 探偵の調査で、頻繁に特定の異性と密会している証拠がある
  4. 浮気相手との間で不倫を認める発言や証言がある
  5. 子どもが生まれたなど、明確な肉体関係の証拠がある

単なる食事やデートだけでは不貞行為と認められにくいため、明確な証拠を集めることが重要です。

不貞行為と認められにくい例

不貞行為は、配偶者以外の異性と肉体関係を持つことを指しますが、証拠が不十分な場合は認められにくくなります

以下のようなケースでは、不貞行為とは判断されない可能性があります。

  1. 単なる食事や飲み会に行っただけ(LINEのやり取りや写真があっても、肉体関係が証明できない場合)
  2. 二人きりで会っていたが、ホテルや自宅への出入りがない
  3. 仕事の打ち合わせや相談で頻繁に連絡を取っていた
  4. 異性の友人と旅行に行ったが、宿泊先が別だった
  5. 浮気相手と親しげなメッセージを交わしていたが、曖昧な表現が多い

裁判では、単なる親密な関係だけでは不貞行為と認められにくいため、肉体関係を示す具体的な証拠が必要です。

不貞行為の証拠となるもの

不貞行為の証拠となるものは、具体的には以下の7つです。

  1. 写真や映像データ
  2. 領収書・レシート・クレジットカード利用明細
  3. LINEなどのSNSのやりとり
  4. 不倫相手との音声データ
  5. 不倫相手の自宅の合鍵
  6. 不貞行為の自白
  7. 興信所の調査報告書

それぞれの証拠について、以下で詳しく見ていきましょう。

写真や映像データ

不貞行為を証明するための有力な証拠のひとつが、写真や映像データです。

特に、配偶者が浮気相手とラブホテルや自宅に出入りしている場面を撮影したものは、不貞行為を立証する強い証拠になります。

探偵に依頼すると、プロの手法で高品質な証拠を撮影してもらうことができます

また、スマホや防犯カメラの映像、SNSに投稿された写真も証拠になり得ます。

ただし、個人のプライバシーを侵害する方法(盗撮や不正アクセス)で得たデータは違法となる可能性があるため注意が必要です。

裁判で証拠として認められるためには、浮気相手と二人きりでいる明確な状況が映っていることが重要です。

領収書・レシート・クレジットカード利用明細

不貞行為の証拠として、領収書・レシート・クレジットカードの利用明細も重要な手がかりになります。

特に、ラブホテルや高級レストラン、旅行代金などの支払い履歴がある場合、不貞行為の裏付けとなる可能性があります。

例えば、クレジットカードの明細にホテルの名前や宿泊施設の支払い記録が残っていると、浮気相手との利用が疑われます。

また、特定の異性と頻繁に高額な食事をしているレシートやプレゼントの購入履歴も、不貞行為を示唆する証拠となり得ます。

ただし、これらの証拠単体では不貞行為の確定には至らず、写真やLINEのやり取りなど他の証拠と組み合わせることで、より信憑性が高まります。

LINEなどのSNSのやりとり

LINEやSNSのメッセージは、不貞行為を証明する重要な証拠の一つです。

特に、浮気相手との親密な会話や、肉体関係を示唆する内容が含まれている場合は、不貞行為の証拠として有効になる可能性があります。

例えば、以下のようなやりとりです。

  1. 「昨日の夜は楽しかったね」「また会いたい」 などの親密なメッセージ
  2. ラブホテルの待ち合わせやデートの約束をしているやりとり
  3. 浮気相手との写真が添付されたトーク履歴

ただし、「好き」「会いたい」などの曖昧なやりとりだけでは、不貞行為を証明するには不十分な場合もあります。

そのため、LINEの履歴だけでなく、ホテルの領収書や写真と組み合わせて証拠を集めることが重要です。

不倫相手との音声データ

不倫相手との会話を録音した音声データは、不貞行為を証明する強力な証拠となる可能性があります。

特に、不倫関係を認める言葉が録音されている場合、裁判や慰謝料請求において有利に働くことがあります。

例えば、以下のような発言が録音されていれば、不貞行為の証拠として活用できる可能性が高まります。

  1. 「またホテルに行こうね」「昨日の夜は楽しかった」 などの肉体関係を想起させる言葉
  2. 「奥さんには絶対バレないようにしよう」 などの不倫を認める発言
  3. 「関係が続いているのは確かだけど、離婚はできない」 などの交際を認める内容

録音する場合は、適切な状況で行い、証拠としての有効性を高めるために他の証拠と併用することが重要です。

不倫相手の自宅の合鍵

不倫相手の自宅の合鍵を持っていることは、不貞行為の証拠として有力なものの一つです。

通常、異性の友人関係では合鍵を渡すことは少なく、頻繁に相手の家を訪れている証拠となるため、不倫関係を示唆する強い根拠になり得ます。

不審な鍵を見つけた場合は、冷静に対応し、慎重に証拠を集めるようにしましょう。

不貞行為の自白

不貞行為を認める発言(自白)は、最も強力な証拠の一つです。

特に、配偶者や不倫相手が「関係を持っていた」「浮気していた」と明確に認めた場合、それだけで不貞行為が立証できる可能性があります。

ただし、口頭での自白だけでは証拠として不十分な場合があるため、録音や書面で記録を残すことが重要です。

例えば、以下のような方法で証拠を確保できます。

  1. 会話を録音し、不貞行為を認める発言を記録する
  2. 不倫相手とのLINEやメールでの謝罪メッセージを保存する
  3. 不倫の事実を認める念書や誓約書を書かせる

興信所の調査報告書

興信所(探偵)の調査報告書は、不貞行為を証明する強力な証拠となります。

プロの探偵が行う調査は、合法的な手法で証拠を収集するため、裁判や慰謝料請求の場面でも有効とされることが多いです。

調査報告書には、以下のような証拠が詳細に記録されます。

  1. 浮気相手とラブホテルや自宅に出入りする写真や映像
  2. 日時・場所・行動の詳細な記録(滞在時間や移動ルート)
  3. 相手の身元情報(氏名・住所・職業など)

特に、ラブホテルへの複数回の出入りが記録されていると、不貞行為の立証がしやすくなるため、裁判でも有力な証拠として扱われます。

ただし、調査には費用がかかるため、浮気の疑いが強い場合に探偵を依頼するのが効果的です。

証拠を確実に得るためには、信頼できる興信所を選ぶようにしましょう。

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不貞行為の証拠を収集する際のポイント

不貞行為の証拠を収集する際のポイントは、以下の6つです。

  1. 違法な手段で証拠を収集しない
  2. 不貞行為の回数が多いとわかる証拠は有利になる
  3. 不貞行為による慰謝料請求には期限がある
  4. 証拠はできるだけ複数用意しておく
  5. 離婚したくない場合は慎重になる
  6. 相手の身元情報(氏名・住所・職業など)

不貞行為の証拠収集にはいくつか抑えておくべきポイントがあるため、しっかり確認しておきましょう。

違法な手段で証拠を収集しない

不貞行為の証拠を集める際は、違法な手段を使わないことが重要です。

たとえ浮気の事実を確かめたいと思っても、違法な方法で入手した証拠は、裁判で無効となるだけでなく、逆に自分が訴えられるリスクもあります

特に以下の行為は違法となる可能性が高いため、注意が必要です。

  1. パートナーのスマホを無断で開き、LINEやメールを盗み見る(不正アクセス禁止法違反)
  2. GPSを勝手に取り付けて行動を監視する(プライバシー侵害)
  3. 盗聴や隠しカメラで録音・録画する(住居侵入罪・盗撮罪)

不貞行為の回数が多いとわかる証拠は有利になる

不貞行為の回数が多いことを示す証拠は、裁判や慰謝料請求で有利に働く可能性があります。

一般的に、不貞行為が1回だけの場合よりも、継続的な関係が証明される方が悪質性が高いと判断され、慰謝料の増額につながるケースもあります。

例えば、以下のような証拠があると、不貞行為の回数を立証しやすくなります。

  1. 複数回にわたるラブホテルの領収書や宿泊履歴
  2. LINEのやり取りで「また会おうね」などの継続的な関係を示すメッセージ
  3. 探偵の調査報告書で、何度も密会している様子が記録されている

単発の浮気では「一時的な過ち」と主張される可能性がありますが、繰り返しの関係が証明されれば、より確実に不貞行為を立証できます。

そのため、証拠を集める際は回数にも注目することが重要です。

不貞行為による慰謝料請求には期限がある

不貞行為が発覚してから証拠を出すタイミングが重要なのは、慰謝料請求には期限があるためという大きな理由があります。

不貞行為による慰謝料請求の時効は、不貞行為の事実を知った日からの起算で3年です。

この期間を過ぎているとどんなに有利な証拠が複数あったとしても慰謝料の請求が難しくなってしまいます。

不貞行為が発覚するとショックや焦り、怒りで証拠を集めることにまで気が回らないケースも少なくはありません。

時効によって不貞行為の慰謝料請求が無効になってしまう前に、3年の時効を意識したうえでの証拠集めや交渉、話し合いをできるだけ早めに進めておくようにしましょう。

証拠はできるだけ複数用意しておく

不貞行為の証拠は、その数が多いほどにこちら側が有利になり、離婚や慰謝料請求、金額の増額といった条件が通りやすくなります

不貞行為の発覚後は、パートナーが不貞関係の相手と口裏を合わせたり、証拠を消失させようと働きかけるケースもめずらしくはありません。

離婚や慰謝料請求、離婚を考えた際、こちら側がアドバンテージを持って交渉や話し合いを進めていくためにも、不貞行為の複数の証拠は確実な立証材料になるでしょう。

離婚したくない場合は慎重になる

不貞行為が発覚しても、パートナーに愛情を持っているために離婚をしたくなかったり、このトラブルを乗り越えて夫婦関係を再構築していきたいと願う場合は、証拠集めや出すタイミングに慎重になる必要があります。

この理由は、不貞行為の発覚後にさまざまな証拠を集めて、一気にそれを出してパートナーを追い詰めてしまうと、この出来事が原因となって夫婦間の絆や信頼関係に大きな亀裂が入ってしまい、関係の修復が難しくなってしまうからです。

不貞行為が発覚しても離婚をせず夫婦関係を持続していきたいのであれば、証拠を出して相手を追い詰めるのではなく、どうしてこのようなことになってしまったのかを考え、行動を心がけてみましょう。

迷ったら弁護士に相談する

パートナーの不貞行為発覚後に、「相手に慰謝料を請求したい」「不貞関係を止めさせたい」と悩んでしまったら、法律的な観点からのアドバイスやサポートを受けられる、弁護士への相談がおすすめです。

不貞行為発覚後の迷いや悩みを弁護士に相談するのは、主に次のようなメリットがあります。

  1. パートナーの不貞行為に対する、今後すべきことがわかる
  2. 不貞行為の立証、慰謝料請求に有利な証拠や具体的な内容が把握できる
  3. 慰謝料請求の金額の増額に関する相談ができる、増額が可能になりやすい
  4. 弁護士への相談をきっかけにパートナーの不貞関係を止めさせることができる
  5. さまざまな手続きを一任できるため、精神的肉体的な負担が少ない

探偵事務所の中には弁護士と提携しているところも存在します。

迷ったら決して一人で抱え込まず、弁護士や探偵に相談しましょう。

不貞行為の証拠を出すタイミングは証拠が揃った後

不貞行為の証拠を突きつけるタイミングは、複数の証拠が揃ったあとが最適です。

焦って一つの証拠だけを提示すると、相手に警戒され、新たな証拠を隠されたり、証拠隠滅を図られる可能性があります。

証拠が揃った後は、探偵や弁護士に相談し、慰謝料請求や離婚など、今後の対応を慎重に決めることが大切です。

冷静に準備を整え、相手の動きを見極めながら、適切なタイミングで証拠を提示しましょう。

不貞行為の証拠を出しても相手が認めない場合

不貞行為の証拠を提示しても、相手が認めないケースは少なくありません。

特に、証拠が不十分だったり、言い逃れができる状況だと、「ただの友人だ」「ホテルには行ったが何もなかった」 などと否定される可能性があります。

このような場合、より確実な証拠を集めることが重要です。

例えば、探偵の調査報告書や複数回のホテル利用履歴、LINEのやり取りなどを組み合わせると、言い逃れしにくくなります。

相手が認めない場合でも、証拠の内容によっては、慰謝料請求や離婚の手続きを進めることが可能です。
参考:慰謝料請求調停 | 裁判所

冷静に対応し、確実な証拠をもとに、相手の責任を追及できるよう準備を整えましょう

まとめ

当記事では、不貞行為の証拠となるものや収集するポイント、出すタイミングについて詳しく紹介しました。

不貞行為の発覚後に離婚や慰謝料の請求を考えた際、証拠を集めてから出すまでのタイミングは、こちら側が有利になるための重要なポイントになります。

不貞行為発覚によるショックや怒りは、平穏な精神状態を維持することが難しいです。

精神的な負担が少なくなる弁護士への相談を検討して、本来の安らぎある日常を取り戻してくださいね。

当記事の監修者

当記事の監修者:岡田 真弓
氏名
岡田 真弓
経歴

1968年東京都生まれ

2003年総合探偵社・株式会社MRを設立

2008年MR探偵学校を開校し、学長に就任

2016年一般社団法人日本ライフメンター協会を立ち上げ、代表理事に就任

2017年こころテラス株式会社を設立

紹介文

探偵業の現場で培った経験をもとに、「探偵の現場」や「夫を夢中にさせるいい妻の愛されルール」等の書籍を発売。
また、ビジネスリアリティ番組「令和の虎」にも出演し、あらゆるメディアを通じて、調査の実態や夫婦関係の在り方を伝えています。

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