浮気不貞行為の証拠を出すタイミング|パターン別の最適な方法や注意点を紹介
不貞行為を立証し、離婚や慰謝料請求の手続きを滞りなく進めていくためには、不貞行為の証拠を出すタイミングが重要になります。
今回は不貞行為の証拠を出すタイミングがなぜ重要なのか、その理由やパターン別の最適な方法・注意点をわかりやすく解説していきたいと思います。
不貞行為の証拠を出すタイミングが重要な理由
不貞行為の証拠を出すタイミングが大事なのは、問題の重要な部分が今後どうなっていくのか、その行方に大きな影響を及ぼすという理由があるためです。
- ・最適なタイミングを掴めずに証拠を出すと、嘘や逃げられるなどのトラブルが生じる
- ・白を切られるなどして、スムーズな話し合いが難しくなる
といった影響も少なくはありません。
不貞行為の証拠を出す最適なタイミングを押さえて実践しておくと、慰謝料の請求はもちろん、増額などを考えた際にも有利になることがあります。
【パターン別】不貞行為の証拠を出す適切なタイミング
不貞行為の証拠を出すタイミングは、その問題の状態によって適切な時期が異なっています。
ここではパターン別に、不貞行為の証拠を出す最適なタイミングを一緒に見ていきましょう。
離婚を考えていない場合
不貞行為をパートナーに認めさせたいものの、最終的に離婚を考えていない場合は、不貞行為の証拠を小出しにしていく方法が有効になります。
この理由は、小出しに不貞行為の証拠を見せていくことで、パートナーは焦燥感や「他にどんな証拠を掴んでいるのだろう?」といった不安を抱くようになります。
こちら側が有利になって話し合いを進められる可能性が高まります。
離婚・慰謝料請求を求めて交渉する場合
不貞行為が原因で離婚や慰謝料の請求を求めて交渉する場合は、前項でご紹介した離婚を考えていない場合と同じ方法で小出しに証拠を出すことが有効になります。
不貞行為はほとんどのケースで、潔く認めるよりも何らかの言い訳をしたり、交渉を受けない、話し合いをしないといったトラブルが見られています。
証拠を小出しにしていくと、パートナーは少しずつ追い詰められた状態になることがほとんどと言えるため、こちら側が主導権を握った話し合い・交渉がしやすくなると言えるでしょう。
離婚・慰謝料請求を求めて裁判を起こす場合
不貞行為の発覚によって、離婚や慰謝料の請求を求め、裁判を起こすと決めた場合は、最適なタイミングを見極めつつ、じっくりとその時を待つ方法が良いでしょう。
この理由は、不貞行為をパートナーが認めず、嘘や誤魔化しをした場合でも、立証に有利な証拠があると、裁判では言い逃れができず、逆に相手が不利な状況に変わっていくため。
不貞行為による離婚や慰謝料請求の裁判では、裁判官の印象が結果を左右することがあります。
そのため、弁護士などに証拠を出す最適なタイミングの相談をしたり、アドバイスを受けておくことがベストと言えます。
不貞行為の証拠を出す際の注意点
不貞行為の証拠を出す際には、いくつかの注意点があります。
不貞行為によるパートナーとの今後の話し合い、慰謝料請求などの交渉をスムーズに進めていくためにも、不貞行為の証拠を出す際の注意点を事前に押さえておくようにしましょう。
証拠はできるだけ複数用意しておく
不貞行為の証拠は、その数が多いほどにこちら側が有利になり、離婚や慰謝料請求、金額の増額といった条件が通りやすくなります。
不貞行為の確実な証拠になるものは、
- ・不貞関係のふたりがラブホテルから出てくるところの写真、入るところの写真
- ・肉体関係があったことがわかるLINEやメール、音声通話のデータ
- ・不貞に関する会話の音声データ
- ・ラブホテルの利用や旅行をしたことがわかるクレジットカードの明細、領収書
などがあり、このような証拠が多いほど立証に有利になるため、できるだけ複数の証拠を用意しておきましょう。
不貞行為の発覚後は、パートナーが不貞関係の相手と口裏を合わせたり、証拠を消失させようと働きかけるケースもめずらしくはありません。
離婚や慰謝料請求、離婚を考えた際、こちら側がアドバンテージを持って交渉や話し合いを進めていくためにも、不貞行為の複数の証拠は確実な立証材料になるでしょう。
強めの証拠は裁判時にとっておく
不貞行為の交渉や話し合いに、パートナーがなかなか応じてくれない際には、裁判を検討することもあるでしょう。
その際には、裁判時に特に有利となる不貞行為の明確な証拠を用意し、とっておくことがベストな対処法になります。
不貞行為における、
- ・不貞関係のふたりが裸、またはそれに近い状態で過ごしている写真
- ・ラブホテルに入っていく、出てくる瞬間の写真や動画
- ・不貞関係について話し合っているメールやLINEのやり取り、音声データ
といった証拠は特に強い証拠内容となります。
これらの証拠を裁判の際に取っておくと、パートナーの言い逃れや噓、誤魔化しが難しくなり、こちら側の条件に応じた裁判結果が期待できます。
離婚したくない場合は慎重になる
不貞行為が発覚しても、パートナーに愛情を持っているために離婚をしたくなかったり、このトラブルを乗り越えて夫婦関係を再構築していきたいと願う場合は、証拠集めや出すタイミングに慎重になる必要があります。
この理由は、不貞行為の発覚後にさまざまな証拠を集めて、一気にそれを出してパートナーを追い詰めてしまうと、この出来事が原因となって夫婦間の絆や信頼関係に大きな亀裂が入ってしまい、関係の修復が難しくなってしまうため。
不貞行為が発覚しても離婚をせず、夫婦関係を持続していきたいのであれば、証拠を出して相手を追い詰めるのではなく、どうしてこのようなことになってしまったのか、
- ・原因を考える
- ・パートナーと話し合う時間を設ける
- ・不貞の原因がこちら側にあった場合は深く反省して改善していく
という考え、行動を心がけてみましょう。
不貞行為による慰謝料請求には時効がある
不貞行為が発覚してから、証拠を出すタイミングが重要なのは、慰謝料請求には時効があるためという大きな理由があります。
不貞行為による慰謝料請求の時効は、不貞行為の事実を知った日からの起算で3年となり、この期間を過ぎているとどんなに有利な証拠が複数あったとしても慰謝料の請求が難しくなってしまいます。
不貞行為が発覚するとショックや焦り、怒りで証拠を集めることにまで気が回らないケースも少なくはありません。
時効によって不貞行為の慰謝料請求が無効になってしまう前に、3年の時効を意識したうえでの証拠集めや交渉、話し合いをできるだけ早めに進めておくようにしましょう。
迷ったら弁護士に相談するのがおすすめ
パートナーの不貞行為発覚後に、
「相手に慰謝料を請求したい」
「不貞関係を止めさせたい」
と悩んでしまったら、法律的な観点からのアドバイスやサポートを受けられる、弁護士への相談がおすすめです。
不貞行為発覚後の迷いや悩みを弁護士に相談するのは、主に次のようなメリットがあります。
- ・パートナーの不貞行為に対する、今後すべきことがわかる
- ・不貞行為の立証、慰謝料請求に有利な証拠や具体的な内容が把握できる
- ・慰謝料請求の金額の増額に関する相談ができる、増額が可能になりやすい
- ・弁護士への相談をきっかけにパートナーの不貞関係を止めさせることができる
- ・さまざまな手続きを一任できるため、精神的肉体的な負担が少ない
まとめ
不貞行為の発覚後に離婚や慰謝料の請求を考えた際、証拠を集めてから出すまでのタイミングは、こちら側が有利になるための重要なポイントになります。
不貞行為発覚によるショックや怒りは、平穏な精神状態を維持することが難しいため、精神的な負担が少なくなる弁護士への相談を検討して、本来の安らぎある日常を取り戻してくださいね。
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