不倫で妊娠が発覚した場合にとるべき行動|不倫した側・された側に分けて解説
不倫で妊娠が発覚した場合は、これまでにはあまり意識することがなかったさまざまな責任が生じるため、とるべき行動を早めに理解しておきたいものではないでしょうか。
今回は不倫で妊娠が発覚した際に、した側・された側それぞれのとるべき行動パターンや注意点を解説していきたいと思います。
【不倫した側】妊娠が発覚したらすぐにすべきこと
妊娠が発覚した場合、不倫した側はどんな行動を取るべきなのでしょうか?
ここでは不倫した側が妊娠の発覚に気づいた際に、早めに取っておきたい行動についてお伝えしていきます。
妊娠の事実確認を行う
不倫相手の妊娠が発覚した際、不倫した側がすぐにとるべき行動は、妊娠の事実確認を行うということ。
妊娠が発覚していると言っても、もしかするとそれは、
- ・ささいな体調不良を妊娠だと勘違いしてしまった
- ・関係をつなぎとめるため、妊娠したと嘘をついて気持ちを引こうとしている
という可能性もないとは言い切れません。
不倫相手の妊娠の事実確認をしっかりと行い、
- ・相手女性に病院での診察結果を尋ねてみる
- ・一緒に病院に行って検査を受けてもらう
ことが大切です。
不倫相手に報告する
妊娠が発覚した場合は、不倫相手への報告もすべき行動のひとつになります。
不倫関係からの妊娠が発覚すると、相手には言いにくい・どのように伝えるべきなのか悩むこともあるでしょう。
ですが妊娠は、今後の人生においてのターニングポイントや重要点になると言えるため、当事者である不倫相手本人と直接会って話し合いをすることがベストと言えます。
不倫関係によって妊娠が発覚した場合は、電話やメール、LINEなどの連絡では重大さ・真剣さが相手に伝わりにくく、連絡そのものを拒否されてしまったケースもめずらしくはありません。
そのため連絡は、お互いがじっくりと今後について話し合える、直接の対面を選ぶことが最適と言えるでしょう。
【不倫された側】パートナーの不倫による妊娠を知ったらすぐにすべきこと
パートナーの不倫による妊娠を知ると、不倫された側はショックが大きく、今後すべきことを冷静に判断できないことがほとんどではないでしょうか?
ここでは万が一の際にも知っておきたい、パートナーの不倫による妊娠が発覚した際に不倫された側が取っておきたい行動をわかりやすく解説していきたいと思います。
慰謝料請求の準備をする
不倫発覚後に相手女性の妊娠がわかると、離婚や今後の生活を考えて、慰謝料請求を検討することがあるでしょう。
パートナーの不倫相手の女性の妊娠が発覚し、慰謝料請求を決めたら、
- ・パートナーや妊娠した不倫女性との話し合いを進めていく
- ・話し合いをしても慰謝料の支払いに応じてもらえない場合は裁判所に調停を申し立てる
という準備が必要になります。
また不倫関係の妊娠発覚による慰謝料は、以下のようなケースの場合請求が難しくなる可能性があります。
- ・パートナーが既婚である旨を隠していた、不倫相手の女性に伝えていなかった
- ・パートナーが結婚生活の破綻を不倫相手の女性に伝えていた
- ・不倫による妊娠が発覚する以前から、夫婦関係が破綻していた
離婚請求の準備をする
パートナーの不倫相手の妊娠が発覚し、離婚請求を考えた場合は、夫の不貞行為を理由にした離婚請求が可能になります。
離婚するかどうかについては、不倫をされた当人の一存で決めることができるため、話し合いと自分にとってベストな方法をじっくりと考えてみましょう。
弁護士に相談する
パートナーの不倫によって相手の女性が妊娠してしまった場合は、弁護士への相談やサポートを受けることがおすすめです。
パートナーの不倫による相手女性の妊娠では、
- ・慰謝料の請求
- ・離婚の請求
- ・中絶または出産に必要な費用
といった自分自身では判断が難しい部分も、弁護士を頼ることでさまざまなアドバイスを受けることができます。
弁護士の相談費用は、法律事務所によって差があるものの、30分で5,500円程度、場合によっては相談のみ無料になるケースもあります。
不倫で妊娠した子供のために考えるべき3つのこと
不倫で妊娠した子どものために、不倫関係にある当事者はどのようなことを考えるべきなのでしょうか?
ここでは不倫関係の当事者が妊娠した子どものために考えておきたい3点について解説していきたいと思います。
出産するかどうか
不倫関係からの妊娠が発覚してすぐに考えるべきことは、子どもを産むかどうかという点です。
もし出産することを決めた場合は、
- ・今のパートナーと離婚をして不倫相手の夫になるのか?
- ・結婚はできなくても出産、子どもを認知するのか?
という点を考える必要があります。
子どもの親になり、不倫相手と結婚する意志がある場合は、
- ・元パートナーへの慰謝料支払い
- ・今後の生活費のサポート
などが必要になり、経済的な面での負担が大きくなる可能性があります。
逆に結婚はせずとも出産を決めた場合は、子どもが成人するまで養育費を支払う必要性が生じるため、どの選択をしても経済的な面での話し合いや調整が必要不可欠になります。
離婚・再婚
不倫相手の妊娠が発覚した場合は、パートナーと離婚して不倫相手との再婚を考えるのか、この点も明確にしておきたいポイントになります。
離婚や再婚を考えた場合は、前項でもお伝えしたように経済的な面での話し合い・調整が必要になります。
また万が一、今のパートナーが離婚に応じてくれないケースも想定しておく必要があるでしょう。
養育費
不倫関係の相手女性が妊娠し、子どもを産むことになったら、養育費は避けては通れない問題になります。
子どもを産むことに決めた時点で不倫関係にある当事者には重要な責任が生じるため、養育費に関しては、
- ・お互いに協力し合って払っていくのか?
- ・経済的な面で余裕がある方が払っていくのか?
という点も話し合う必要があるでしょう。
ただ女性は妊娠をきっかけに、子どもと自身の健康を第一に考えるため、仕事をセーブする可能性が出てくる場合もあります。
そのため、男性側が養育費をしばらくの間負担するケースも想定しておきましょう。
不倫による妊娠に関して知っておくべき注意点
不倫による妊娠発覚には、知っておくべきいくつもの注意点があります。
不倫からの妊娠が発覚して余計なトラブルを起こさないためにも、ここでは知っておきたい注意点を一緒に見ていきましょう。
パートナーに不倫がバレる可能性がある
不倫による妊娠発覚は、どんなに取り繕っても妊娠という事実が不倫関係を想定させる大きなきっかけになります。
そのためパートナーにこれまでの不倫関係がバレると、
- ・離婚のリスクが高まる
- ・夫婦関係を続けられたとしても信用を取り戻すまでに時間がかかる
- ・離婚によるお互いの家族への影響
- ・結婚の際にお世話になった上司や同僚などへの影響
などが考えられ、さまざまな問題や重圧を抱える可能性があります。
慰謝料が高額になるケースが多い
不倫関係からの妊娠発覚では、請求される慰謝料が高額になることがほとんどです。
不倫からの妊娠の慰謝料の相場は通常では50~300万円程度ですが、これが原因で離婚に至る場合は500万円程度の慰謝料がかかるケースもめずらしくはありません。
- ・子どもを産む
- ・子どもを諦める
- ・不倫相手との再婚をする
どの選択をしても慰謝料の問題は避けて通ることができないため、金額の相場や調整、工面を早めに考えておく必要があるでしょう。
出産するか中絶するかは慎重に判断する
不倫相手の妊娠が発覚した場合、出産するのか中絶を選ぶのかという点も、慎重に判断しておきたい重要事項になります。
出産を選んだ場合には、認知をした事実が戸籍に残るため養育費を支払う義務が生じます。
逆に子どもを産まず、中絶を選択した場合でも、不倫相手側は精神的に不安定な状態にあるため、関係清算までには長い時間がかかる可能性があるでしょう。
また、不倫相手が中絶を受け入れてくれない可能性もあるため、時間をかけての説得が必要になるケースも想定しておくようにしましょう。
まとめ
不倫相手の妊娠は、自分自身のちょっとした油断や隙が原因となるため、誰にでも起こりえるケースと言えます。
自分自身と妊娠した不倫相手、その子ども、そしてパートナーにとってベストな方法を選択していくために、妊娠発覚後は話し合いや弁護士への相談を早めに行っていただければと思います。
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