浮気調査浮気調査の見積もりは大切!確認するポイントや事例を参考にしよう
相手の浮気を疑ったときに頼りになるのが探偵事務所の浮気調査です。しかし、浮気調査を依頼するには費用がかかります。初めて浮気調査を依頼する人のなかには、「どれぐらい費用がかかるか分からないから不安」だという人もいるでしょう。そこで、この記事では浮気調査の見積もりが大切な理由から、調査費用の内訳や見積もりの例、見積もりのポイントについて詳しく紹介していきます。
浮気調査の見積もりが大切な理由は?
浮気調査の見積りが大切な理由は、「調査を依頼する探偵事務所を見つけることができる」からです。浮気調査の見積もり金額には人件費や交通費など、さまざまな費用が含まれています。つまり、見積もりをよく確認することで、これから行われる調査の人員や調査内容などの、浮気調査を行う上での重要な情報を知ることができるのです。当然、人員や調査内容が異なれば、見積書の金額も変化するでしょう。そのため、安易に見積金額が安い探偵事務所に頼むべきではありません。見積金額が安い探偵事務所は、簡単な調査しか見積もりに含めていない可能性があるからです。
悪徳事務所のなかには、最初の見積もりで低い金額を提示しておき、調査途中でいろいろな理由を付けて追加料金を上乗せしてくるところもあります。そのような被害に遭わないためにも、浮気調査で見積もりを依頼するときは必ず複数の探偵事務所に依頼することが重要です。複数の探偵事務所に依頼することで、調査にかかる費用の相場や期間を把握することができます。結果的に、それぞれの支出項目の単価を比較することもできるので、費用面での各事務所の違いを把握するのにも役立つでしょう。見積りを依頼することで、適切な調査をする探偵事務所を見つけられるようになるのです。
ただし、見積もりを依頼するときは、ある程度探偵事務所のシステムがどのようになっているかについて知識を得ておくことも大切です。何も知らないままに依頼したのでは、相手に足元を見られてしまう可能性があります。具体的には「探偵事務所の料金システム」について知っておきましょう。まず、一般的に探偵事務所の料金システムは大きく分けて「時間料金」「パック料金」「成功報酬」の3つがあります。
時間料金は時給と同じ考え方で、調査員1人あたりの作業時間に応じて費用がかかるプランです。大抵の場合で単価が設定されているのでいくらぐらいかかるかを計算しやすく、他の事務所と比較しやすい料金体系だといえます。ただし、時間料金に含まれているのは、あくまでも人件費だけです。交通費や通信費といった別の費用がかかったときは、別途料金が発生します。それに対して、パック料金は人件費だけでなく交通費や書類作成費といった費用まで含んだ料金プランです。時間料金の泣き所である「人件費以外にいくらかかるか分かりにくい」といった問題を解決してくれる点はメリットだといえます。ただし、短期間で調査が終わったからといって安くなるわけではない点には注意しましょう。
時間料金制は先に挙げたように人件費のみの金額である場合がありますので注意が必要です。実際に調査を行ったあとに調査報告書の作成費用や、交通費など、本来ならば当然含まれている内容まで
別途請求がくるパターンも考えられますので注意が必要です。一見金額が明瞭なようでも実際は不明瞭なことがありますので見積もりを取る際にはそのあたりをしっかり開示してくれる探偵社かどうかが見極めのポイントとなります。
パック料金の場合は人件費、交通費、調査報告書作成費用等、調査に必要な費用がすべて含まれていることが多いのでわかりやすい料金体系と言えるでしょう。例えば浮気調査などで、対象者がいつどこで誰と会っているなど、ある程度パターンがはっきりしている場合に当てはめやすいものです。逆にいつ、どこで、誰と会っているかほとんどわからないような場合はイレギュラーな料金になることがありますので思いがけず料金の揺れが出てきますので注意です。
成功報酬制度はその名の通り調査が成功した場合というわかりやすい料金体系なのですが、実際は着手金としてあらかじめ調査費用の3分の1程度を先に支払う必要がある場合があります。これに対して完全成功報酬制度というのがあり、調査が成功しなければ1円も請求しないという料金体系です。しかし料金が高めに設定されていることもありますので、気軽に依頼すると高額な料金が発生する場合も考えられます。また、「どの結果が成功であるか」というのは判断が個々の状況で異なることがあり、トラブルになるケースもある点には注意しましょう。
たとえば、浮気調査を依頼したときに、依頼者としては「対象者が浮気をした証拠」をつかんだ時点で成功だと認識しているとします。しかし、実際には本当に浮気をしていない可能性もあり、それは1つの調査結果なので事務所側としては成功です。ところが、依頼者側は納得せず、成功報酬の支払いでもめることがあります。成功報酬制を採用している探偵事務所へ依頼するときは、「成功の定義」をしっかり確認しておくことが重要です。
浮気調査の費用内容!事務所により異なる基本料金や調査費
浮気調査にかかる費用は「基本料金」と「調査料金」の2つに分けられます。基本料金は調査に取り掛かるのに必要な料金であり、着手金とも呼ばれます。ほとんどの探偵事務所で依頼するときにかかる費用で、固定料金となっているケースが多いです。基本料金に加えて、浮気調査の内容に合わせた調査料金が加えられます。調査料金は文字通り、浮気調査にかかった料金です。事務所によって調査費用の内容は異なります。一般的によくあるパターンとしては、交通費や書類作成費などが調査料金として追加されるケースです。事務所ごとにそれぞれの単価は異なるので、複数の探偵事務所に見積もりを依頼して比較してみるとよいでしょう。
調査料金は依頼主の状況を聞いたうえで、探偵事務所側が決めます。そのときに影響のある要素は主に「調査する日数」と「調査員の数」です。つまり、人件費が大きな影響を与えます。たとえば、同じ浮気調査であったとしても「まったく情報がないケース」と「毎週火曜日が怪しいという情報があるケース」では、後者のほうが一般的に見積もり金額は低いです。なぜなら、情報収集するために毎日調査員を動員する必要がなく、とりあえず火曜日だけ調査すればいいからです。もしも、初めて調査した火曜日だけで決着が付けば、費用は最小限に抑えられるでしょう。
情報を得るために無駄な人員を動員しなくてすむので、事前情報が多ければ見積金額が低くなるというのは調査員の数も同様です。ただし、状況によっては調査員の数を増やさなければいけない場合もあります。たとえば、ラブホテルの内部まで尾行するときは、調査員1人では難しいです。そのような場合は必要に応じて、男女2名の調査員を動員して調査を続行しなければいけません。すると、人件費は2名分かかるので、見積もり金額も高くなるというわけです。
調査期間や調査人員については、それぞれの探偵事務所の方針があるので一概に素人では口をはさみにくい場合もあるでしょう。しかし、経験豊富で善良な探偵事務所であれば、調査方針や必要経費について具体的に丁寧に教えてくれるはずです。悪徳事務所と契約しないためにも、見積もりの内容で分からないことがあれば積極的に質問してみましょう。
浮気調査の見積もり例1:曜日を特定した調査
事前に浮気の曜日を特定できていた場合で、20万円の見積もり金額を提示されたケースです。依頼者は女性で、「旦那の帰宅時間が毎週火曜日だけ遅い」という点に不信感を抱いて探偵事務所に浮気調査を依頼したのがきっかけです。旦那のいいわけは「毎週火曜日に接待がある」ということでしたが、「金曜日ならともかく、毎週火曜日に接待があるのは不自然だ」と思い妻が依頼しました。このケースでは「あらかじめ火曜日が怪しい」という情報を得ていたので、週1回に絞って調査を行う計画を立てました。
ただし、火曜日の退社後の状況まではつかめていなかったため、尾行にそれなりの人員が必要です。結果的に、調査員は5名で1時間当たり2万円に設定したので、8時間で16万円になります。最終的には旦那は退社後にいきつけの美容師女性とホテルで会っていたことが判明し、浮気をしていた証拠を得ることができました。調査員の人件費に諸費用を加えて20万円という金額になったとのことです。
浮気調査の見積もり例2:離婚や慰謝料が目的
旦那が浮気をしていることは気づいているので、妻が離婚や慰謝料を目的にして調査を依頼したケースがあります。このケースでは浮気相手と会う頻度の多い曜日や浮気相手の住所まで事前にわかっていました。そのため、尾行自体は比較的容易なのですが、単なる浮気調査ではなく慰謝料の請求に使える証拠を集めるには客観的な資料が必要で、少しハードルが上がります。また、過去に旦那の携帯を妻が見たことがバレており、旦那の警戒心が比較的高いことも調査のハードルが上がる要因だと考えられました。
慰謝料をめぐる裁判では「肉体関係があったことを推測させるメールやSNS」、「浮気相手とホテルなどに入っていく写真」などが有効です。ただし、1つだけでは証拠として弱いと判断されるケースもあるので、複数の客観的な証拠を積み上げていくことが大切です。また、探偵事務所の報告書も有効な証拠の1つとして採用されるケースも多いので、書類作成費も別途かかります。結果的に、25時間パック料金で37万5000円となりました。
浮気調査の見積もり例3:別れさせる目的
浮気調査を依頼する人のなかには、浮気相手と別れさせる目的で利用する人もいます。この調査を依頼したのは会社員の男性で、妻が浮気していることは分かっているのですが、もう一度結婚生活をやり直すために別れさせることを目的で調査を依頼しました。事前情報でわかっていたのは、「妻が浮気相手と会うのは週末が多いこと」と「車で移動していること」の2点です。また、浮気相手と別れてくれることを第一目標としているので、慰謝料については基本的に考えていないとのことでした。
浮気相手と週末に会う機会が多いとの情報があったため調査をする日数は絞れましたが、車で移動しているとのことだったので、尾行するための人員は多く確保しなければいけません。ただし、このケースは慰謝料目的ではないため客観的な証拠をたくさん収集する必要はなく、書類作成費は少なめに見積もることができます。結果的に15時間のパック料金で22万5000円の見積もり金額となりました。
浮気調査の見積もりを確認するときのポイント
浮気調査の見積もり金額は、たとえ同じ状況であったとしてもそれぞれの探偵事務所で異なります。依頼する側としては少しでも安い料金の探偵事務所へ依頼したいものですが、注意しなければいけないポイントがあるので気を付けましょう。それは、格安の見積もりが出てくる場合は、調査の質を期待できないケーが考えられることです。基本的に調査に当たっては調査員を派遣し、さまざまな費用がかかるのである程度の金額がかかります。また、それぞれの探偵事務所で調査に使う機材も違うため必要経費は異なりますし、調査結果や調査期間も異なります。
しかし、明らかに調査費用を低く見積もってくる探偵事務所は要注意です。まずはすべての費用が含まれているか見積書の内容をよくチェックしましょう。悪徳事務所は、見積もり金額に人件費だけしか含めておらず、後から調査書の作成費用や車両代を上乗せしてくる場合があります。また、安すぎる見積もりの探偵事務所は実際にはロクに調査もせずに調査報告書を提示してくる可能性も高いです。いくら料金が安くても調査の質が悪くては意味がありません。大切なのは調査の質が高くて見積額が適正な探偵事務所を見つけて依頼することです。
優秀な探偵事務所を見つけるためには、まず「評判を調べる」ことから始めましょう。現代ではインターネットに主要な探偵事務所のホームページが開設されています。ホームページには大抵の場合、過去の実績が掲載されているはずです。過去の実績が豊富な探偵事務所は調査のノウハウを持っているケースが多いので、短期間で効果的な調査を行ってくれる可能性が高いです。
ただし、いくら過去の実績がすごくても実際の対応が必ずしも良いとは限りません。そこで、インターネット上の口コミも同時に参考にしてみるとよいです。口コミでは依頼人への対応や実際の調査結果の報告についてなど、できるだけ細かな情報を集めるように心がけましょう。万が一悪いうわさが多いようだったら、他の探偵事務所を当たってみるのも選択肢の1つです。
また、客観的に信用できる業者であるかを確かめるためには、「探偵業届出証明書」を所有しているかどうかで判断できます。探偵業を始めるためには特別な資格は必要ありませんが、2007年度から都道府県へ開業届を提出しなければいけなくなっています。悪質な探偵事務所は開業届を出していないケースも多いので、ホームページを閲覧したときや見積もりを依頼するときに確認してみるとよいでしょう。もしも、探偵業届出証明書を持っていなかったり、いろいろな理由をつけて見せてくれなかったりするときは、依頼するのをやめたほうが無難です。
いずれにしても、善良で優秀な探偵事務所は依頼人からの質問にしっかりと受け答えしてくれるものです。見積りを請求するついでにいくつか質問をしてみて、その対応で判断してみるとよいでしょう。
浮気調査の見積もりが適正で調査の質も高い探偵事務所に依頼しよう!
浮気調査の見積もりは調査員の人数や調査内容、事務所によって費用が異なります。ただし、必ずしも安い金額であればよいというわけではありません。しっかりした調査力を持っている事務所を見つけることも重要で、見積もりを依頼することで判断できる部分もあります。見積りを依頼して適正料金で調査力が高い探偵事務所を探してみましょう。
監修:岡田 真弓
総合探偵社MR代表
2003年 株式会社MRを創業。浮気調査、家出調査など、家庭内の悩みを女性目線で解決し、業界注目のカウンセラー制度を創設。
2008年、探偵の専門的な技術の向上と育成を目指しMR探偵学校を開校し、学長に就任。2017年、一般社団法人日本ライフメンター協会を設立し、理事に就任。
現在、ラジオ日本にて毎週火曜日23:15~放送中の『岡田真弓の未来相談室』にパーソナリティとして出演中。