トップリーダーズインタビュー
株式会社ジャパネットたかた 創業者 髙田明
7月18日(火曜日)、25日(火曜日)、8月2日(火曜日)23:15~23:30
今回のトップリーダーズインタビューは、日本の通信販売の常識を変えた人物と言っても過言ではない方。若者から年配者まで、そのお声とお顔を知らない方はいないであろう。
ジャパネットたかたの創業者であり、現在は、J2サッカーチーム、V・ファーレン長崎の代表取締役社長、髙田明さんをゲストにお迎えし、3週に渡っての放送である。
ジャパネットホールディングスの東京オフィス(東京都内)にて収録
ニュース、新聞等でご存知の方も多いと思うが、2015年1月、ジャパネットたかたの代表をご子息の旭人さんに引き継がれている。一企業の代表者の交代が、報道番組で取り上げられることからも、広く全国に知られる企業であることが分かる。
収録当日、ご指定頂いたジャパネットホールディングス・東京オフィスの会議室で待たせて頂いた。すると、遠くの方から、“あの”聞き覚えがあるお声が聞こえてきた。テレビで聞き覚えのある“あの”お声である。
会議室に入って来られた髙田さん・・・。若い!、若い!!、とにかく若い!!!御年68歳とは思えない。「昨日、ゴルフ(海外の深夜テレビ中継)を見始めたら、途中でやめられなくて寝不足です・・・」と。
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“言葉のみ商品を説明し販売する”『伝えることから始めよう』
今年、髙田さんは本を出版された。意外にも、初めての出版だそうだ。タイトルは『伝えることから始めよう』。商品の良さを伝え続けてきた髙田さんらしいタイトルである。
「何年か前から出版の話はありました。でも、本を書く立場にはないのでやらなかったんです。ですが、通販の世界に30年いて、この年になって、少しでも思っていることを伝えられたらいいかな、と。商品の魅力を伝えなければ商品は売れない。どうしたら買ってもらえるか。どうしたら伝えることができるか。その経験が、皆さんの日常の”ヒント”になれば、と思って本を出すことにしました」。
今回の収録前に、両パーソナリティも本を読ませて頂いた。岡田社長は付箋を貼って、何度も何度も読み返し、収録に臨んだ。おそらく、彼女にとっての”ヒント”がこの本にはあったのだろうし、聞きたいことが山ほどあったのだろう。
特に、岡田社長が感銘を受けたのが、『今を生きる』という言葉。「一生懸命に生きていると課題が見えてくる」ということだ。
「実は、タイトルも『今を生きる』と迷ったんです。今を、瞬間、瞬間を生きることは、成長に繋がります。ジャパネットたかたもラジオからスタートしました。一つずつ積み上げて、今のジャパネットになりました」。
「今を生きる」ことは楽しい。課題を一つ一つ越えることで、「なりたい自分」になれると云う。ラジオショッピングを始めた頃は、物が売れなかったこともあった。一生懸命にやっているのに売れなかった。それは「伝えたつもりになっていたからだ」と云う。本気で「伝わる」ように伝えることが必要だと。
こんなエピソードがある。
ある時、生放送中に携帯電話が鳴った。「だれだ!」と思ったが、自身の電話だった。とっさに電話に出て「今生放送中だから、後で掛けます」と言って電話を切った。「失礼しました。生放送なもので!」。
こんな切り返しが出来るのも、常に視聴者一人ひとりに語り掛けるように、自然体で伝えることを考えている髙田さんだからだろう。
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「物を伝える力」から生まれた提案
髙田さんが創業された通販会社『ジャパネットたかた』のショッピングは、誰しもが一度は見たこと、聞いたことがあるだろう。そこには、「モノ」を通して生活を豊かにしたいという想い、ミッションがある。その想いから、普通とは少し違う商品の使い方を提案してきたのも同社の特徴の一つだ。
例えば、ICレコーダー。
普段の生活で利用することはあまりない。メモを取ればいいだけのことである。新聞記者や、ライターがテレビで使っている姿はよく見かけるが、日常生活には必要ないものとされていた。
髙田さんの提案はこうだ。「シニアの方は、だんだん物忘れをするようになってきますよね。ICレコーダーがあれば、これはちょっと覚えておきたいなと思うことは、ボタンを押してしゃべるだけ。枕元に置いておけば、寝ているときに電気を点けてメモを探す必要もありませんよ。共働きのご家族には、先に帰宅するお子さんへのメッセージを入れておいたらいかがですか。お子さんも帰宅してお母さんのメッセージが聞ければ、安心するでしょう」。
商品には生活を豊かにする力がある。また提案の次第で、新しい市場を開拓することもできるのだ。
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最後に、番組宛てにこんな言葉を残してくださった。
「謙虚に今を生きる」・・・人は一人では生きていけません。自分だけでなんでもやっていけるなんてありません。全ての周りの人に支えられています。今を一生懸命生きていれば、伝える力も身に付きます。そして、謙虚であれば、同じ価値観を持った仲間たちが自然と集まってきます。そうすることで、更に夢に近付くことができるのです。
実は、以前より、当番組では髙田さんサイドに、『岡田真弓の未来相談室』へのご出演の依頼をさせて頂いていた。岡田社長が、経営者の大先輩である髙田さんに、どうしてもお会いしお話しを伺いたかったのである。
そんなある日、番組スタッフから「髙田明さんから、スケジュールOKの連絡を頂きました!!」と連絡が入った。
もしかしたら、これも、「本気で伝えることが出来れば実現出来る」、という事なのかもしれない・・・。
『伝えることから始めよう』
ジャパネットたかた 創業者 髙田明
家業のカメラ店の手伝いで観光写真を撮っていた時代から年商1700億円超の日本一有名な通販会社をつくり、「卒業」するまで。そして、今伝えたい一番大切なこと。
なぜ髙田明が語ると伝わるのか?
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