トップリーダーズインタビュー
大塚久美子社長

放送日　２月２８日火曜日　２３：１５～２３：３０　ラジオ日本

株式会社大塚家具の本社（東京都江東区有明）応接室にて収録。

パーソナリティを務める総合探偵社株式会社MRの岡田真弓社長とは、同じ年齢ということで、挨拶の後、岡田社長の「同じ年齢なんですよね」という和やかな雰囲気の中で収録はスタート。

実は、岡田社長、自宅の家具は全て、大塚家具で揃えたもの。顧客の購入品データを管理していて、「以前に購入した家具の追加オーダーにも即座に対応してくれた」とのことで、そのサービスを自ら経験している愛用者の一人。

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私たちは物を売っているのではなく、空間を売っているんです

「私たちは物を売っているのではなく、空間を売っているんです」と云う大塚社長。
家具をどの様に配置するかでその空間が変わってくる。そして、空間が変われば生活も変わってくる。「家具を売る」というだけなく、お客様それぞれの生活スタイルにあった空間も積極的に提案している。

店頭スタッフの９０％が眠りの専門知識を有するスリープアドバイザーという資格を持っていると云う。「眠る」ということ一つにも拘りを持ち、「快適な眠りの環境づくり」の提案を行っている。全国の店頭スタッフの多くが、インテリアコーディネーター、収納アドバイザーなど何かしらの資格を持ち、幅広いお客様のニーズに対応している。

実際に、岡田社長も店頭スタッフに、「イメージだけを伝えて形にして貰えた。とても心強かった」という感想を持っている。中には、建築士の資格まで持っている方がいる、というのには驚きである。一言で云うと、『空間演出のプロフェッショナル集団』、と云ったところではないだろうか。

また、「良いものを使い継ぐ」という循環型社会の実現に向けて、家具のリユース事業も積極的に行っている。自社の専門工房で職人が、不要になった家具を蘇らせている。有明本社（東京）、横浜、大阪にはアウトレットとリユース家具専門の店舗もあり、現物を見ることが出来る。

実際に、有明本社ショールームを見させて頂いたが、若い方でも質の良いものが購入しやすい低価格で提供しており、中には、新品と遜色ないものや、ビンテージの良さをあえて活かしたものまで、様々にある。

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生活者の視点をビジネスに活かしていきたい

岡田社長とは同じ女性経営者。大塚社長は「生活者の視点をビジネスに活かしていきたい」と云う。使い手の気持ちになったものを提供していきたいという。また、「住まうことの大事さ」にこだわっていると云う。会話が弾む部屋、くつろげる部屋など、大塚社長のこだわりがビジネスの基本になっている。

大塚社長は「しっかり話したい時には向き合って目を見て話した方がよい。でも、寄り添って話したほうが良い時は、横に並んで話したほうが良い」と云う。会社内でのコミュニケーションにも大きく活用できそうだが、実は、家の中の家具の配置もこれに当てはまるという。どこに座って話をするかというだけで、家族の会話が変わってくる。子供の勉強机をどこに置くかでも変わってくる。

大塚社長の夢は、「衣・食・住の＜住＞を豊かにしたい」という。＜住＞にはまだまだ出来ることが有ると云う。おそらく大塚社長の頭の中は、家具を通して、多くの人が笑顔で生活している絵があるのではないだろうか。

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長く使ってこそ、その価値と良さがわかるもの

「家具は長く使ってこそ、その価値と良さがわかるもの」と云う大塚社長。「本当に、家具が好きなんです。家具オタクっぽいですよね」と笑う。インタビューを聞いていても、その気持ちが凄く伝わって来る。それは、お店にも現れている。

収録の際、有明本社ショールームを見させて頂いたが、様々な色使い、デザイン、価格の家具たちが並んでいる。大塚社長の想いが込められているのであろう。時間が経つもの忘れてしまう。いつまでも見ていたい。「こんな家具置いたら楽しいだろうな」とイメージが膨らむ。そんな“空間”であった。